代官山MEDICAL主催の特別講演会「医学部英語学習と医師のキャリアパス―医学英語とキャリアの未来―」が10月4日(土)に開催されました。登壇したのは、精神科医でありUSMLEコンサルタントとしても活躍する瀬嵜智之先生。
「医師と英語は切り離せない」というメッセージを軸に、英語学習の本質から医師としての多様な生き方まで、熱い言葉で語っていただきました。
また、当日の参加者には特典として瀬嵜先生の著書を配布いたしました。
さらに、代官山MEDICAL本館および2号館にも先生の著書を展示し、在校生が自由に手に取って読めるようにしています。
第1部 英語は“未来の医師力”
瀬嵜先生はまず、最新の医療情報は英語が基本であり、「日本語訳を待っていては遅い」と強調。
USMLE(米国医師国家試験)の存在や、日本の医学教育が米国の流れを強く踏襲している現状を紹介されました。
受験英語と会話力の違い、そして成人後の英語学習に必要な「体系的な文法・語彙の習得と口頭出力訓練」について、具体的な学習法も交えて語っていただきました。
「内容が良くても、伝わらなければ存在しないのと同じだ」
「苦手でも、必要なら向き合うしかない」
第2部 キャリアの選択肢は“ビュッフェ”
医師のキャリアは、臨床医や開業医だけにとどまりません。研究者、製薬企業、外務省、医療機器開発、大学教育、さらにはYouTuberや小説家など――「選択肢を広く知ること」の重要性を説いていただきました。
「ハンバーグしか知らずにハンバーグを選ぶのと、いろんな料理を見た上で選ぶのでは意味が違う」
会場でも大きなうなずきが見られました。
「やりたいことは、まず知ることから始まる」
「選択肢を知らないと、選びようがない」
第3部 “したい”に変わった瞬間、学びが加速する
高校時代は英語が苦手で、英語を避けて受験校を選んだという瀬嵜先生。
しかし、医師として世界を見たことで「しなきゃいけない」から「したい」に変わった瞬間、学びが加速したそう。
この転換が、USMLEで当時の最高スコアを取るまでの成長につながったと言います。
「自分がしたいことと社会貢献の交差点に、使命がある」
第4部 海外キャリアと現実的なステップ
アメリカ臨床留学にはUSMLE合格が基本条件ですが、例外的な経路や、在日米軍病院フェローとしての経験など、現実的な段階的ルートも提示されました。
「横須賀や沖縄などの基地で英語力と推薦状を磨くフェロー経験は、留学準備として最良の場」
受験生・医学生にとって、非常に具体的で実践的な内容でした。
第5部 未来を切り開く主体的選択
最後に、瀬嵜先生は「受け身のエスカレーターではなく、自分で進路を選ぶことの大切さ」を語り、受験生に向けて次のようにメッセージを送っていただきました。
「自分で主体的に選んだ瞬間から、人生は好転します」
「受験をのりこえましょう。そして入学後の世界で再び会えるのを楽しみにしています」
当日の様子


熱量に満ちた90分間、会場の学生・保護者の方々は終始メモを取りながら耳を傾けていました。
まとめ
- 医師と英語は切り離せない
- 学びの動機を「したい」に変えることが成果の鍵
- キャリアは“ビュッフェ”のように自分で選ぶ時代
- 自分の使命は「社会貢献 × 自分の幸福」の交差点にある
瀬嵜智之先生
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